ビットコインのテクニカル分析 移動平均線の収斂とボックス相場で買いのシグナル出現か

       
ビットコインのテクニカル分析 移動平均線の収斂とボックス相場で買いのシグナル出現か
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テクニカル分析の基本

仮想通貨では適当なテクニカル分析する方を散見します。例えばチャートに適当に線を引いて「底」や「天井」などを推測する方も見た事があると思います。それは当たる場合もあるでしょうが、根拠に欠ける分析であると言わざるを得ません。

また、チャートそのものも、1時間足などのチャートを使っている事があり、短期トレードではそれでも良いのですが、1時間足で長期のトレンドを分析する事は出来ません。極端な話、1分足を見た所で長期のトレンドを確認する事は不可能です。トレンドを見るならそれに適した長期のスパン(例えば日足など)を用いるべきです。

「適当に線を引いたりチャートに落書きをして分析をする」という手法は株やFXでは全く見られない方法であり、根拠があるテクニカル分析とはかけ離れた手法(本人の願望?)であると考えています。当サイトでは、まずはテクニカルの基本の移動平均線(MA)で確認してみます。

まずはBTC/JPYの日足のチャートを確認します。

赤色の線がビットコイン価格の200日移動平均線(200MA)、同様にオレンジ色が75日移動平均線(75MA)、黄色が20MAです。

ここでのポイントは下記の3つです。

・移動平均線は3月~4月にかけてデッドクロスしている

・BTCの上値は赤色の線(200MA)で抑えられている

・移動平均線は全て下向きになっている


まずはデッドクロス。これは200日移動平均線(200MA)が75MAや20MAとクロスして、上に来ている事を指します。これは下落相場に出てくるサインです。

重要なのが200MAが上値を抑えている事。5月頃や7月下旬の上昇が抑えられており、ここを抜けるか抜けないかが非常に重要です。

移動平均線が全て下向きになっているのも、下落トレンドの強いシグナルです。

過去のチャートの確認

ここで、約1年間下落相場が続いた2014年を確認します。

デッドクロス以降、下落を続けていますね。また、200MAに上値を抑えられて抜けれていない事も確認出来ます。当然、移動平均線も全て下向きです。では、それが転換したチャートを確認します。

移動平均線がゴールデンクロス(200MAを75MAや20MAが上に抜けてクロスする)した後は上昇しています。また、上値を抑えていた200MAが今度はサポートラインとして機能し、下値を切り上げている様子も確認出来ます。

もしBTCを買うなら、明確なトレンド転換のサイン(例えば移動平均線がゴールデンクロスする)が出てからにした方が無難でしょう。もちろん、ゴールデンクロスを確認してから買うのでは遅い(利益が薄くなる)という考え方もあります。ただし「頭と尻尾はくれてやれ」という格言もあますからそこはどこまでリスクを取るかの問題ですね。

移動平均線の収れん

今年の日足でのチャートを再掲載します。

 

このように200MA、75MA、20MAが全て収れんし始めている事が分かります。更に、上にも下にも大きく価格が動かない「ボックス相場」に入っている事も確認出来ます。

この二つが同時に起こる場合は、買いのサインです。

下落相場の中でのボックス相場が出現した場合は「高値で買った人によるポジション整理(売り)」と「一定以上下の価格になったら安値で拾う人(買い)」の二つが同時に発生しています。最近、ETFの否決や仮想通貨周りにおける悲観的なニュースが度々流れていますが、BTCのみ底堅い動きをしているのはこのためでしょう。

では、このポジションの整理が終わるタイミングがいつになるのか。それが「移動平均線の収れん」です。長く底値圏でボックス相場を続けると、だんだんと移動平均線が収れんしていきます。今は非常にエネルギーが溜まっている状態ですから、もしここをブレイクするような事があれば一気に解放されて爆発的な上昇をします。

いつ買うのか

このような状態になった場合、ボックスの底値圏に指値を入れて安値を拾うケースが多いのですが、仮想通貨はまだ発展途上であり仮に下方向にブレイクしてしまうと不安が不安を呼び中々戻ってこれない可能性があります。

ですから明確な上昇トレンドが出現するまでは買いづらい状態です。

ではいつ買えば良いのか。一つは、移動平均線のゴールデンクロスです。これは先ほど掲載した図にも示しました。

ただしゴールデンクロスの出現は、上昇し始めてからやや遅れて発生します。もっと早めにシグナルを確認したい方は200MAを注視しましょう。もしここを上抜ければ、レンジブレイクがほぼ確定し、上昇の強いシグナルが出たと言えます。

※2015年のチャート

これは、2014年に長く低迷が続いたビットコインが2015年になって一気に上昇する時のチャートです。赤色で示した200MAを上抜けた後に一気に上昇しています。(この時も移動平均線は収れんしていますね)

移動平均線がゴールデンクロスするのはその後しばらく時間がかかるので、早めにトレンドに乗る場合は200MAを抜けた瞬間に買うべきでしょう。

※今現在のチャート

2018年8月24日現在でいえば、200MAは865,000円あたりを推移していますので、ここを上抜ける事が出来れば上昇への強いシグナルとなります。なおこの時に「出来高」を伴って上昇する場合は、レンジブレイクがかなり濃厚です。ですから出来高を確認する事も重要となります。

ただし一旦上昇しても再び強烈な売り浴びせ(底値で拾った方の利益確定や、高値で掴んでいた方による損切りなど)により再び大きく下がる可能性もあります。(一つ前の2015年の図もその形になっています)

理想は「200MAが横ばいか上向き」で「出来高を伴いながら」「現物価格が力強く200MAを上抜ける」状態になる事でしょう。

また、今回は移動平均線によるテクニカル分析を行いましたが、テクニカルの指標は他にも有力なものが沢山あります。実際に資産を運用する場合は、これらを総合的に分析するのが良いと思います。


今回実験的にこのような記事を掲載しました。もしご興味がある方はコメントかTwitterなどで反応して頂けると、今後もこのような記事を掲載する励みとなります。よろしくおねがいします。

 

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