Polymath($POLY)によるSTOとは何か。いよいよ開始されるSTOでETHのICOブームは終焉か

       
Polymath($POLY)によるSTOとは何か。いよいよ開始されるSTOでETHのICOブームは終焉か
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STOとは(ICOとの違い)

STOとは、Security Token Offeringの事。ICOと比較される事が多い。

ICOの振り返り

例えばイーサリアム上でICOを実施(新たなトークンを発行)するためには僅かなETHを用意すれば誰でも発行出来ました。そして、ウェブサイトを作ってホワイトペーパーを作成し、投資を募ります。これにより、誰でも簡単にお金を集める事が出来ました。

2017年の終わりから2018年にかけて、仮想通貨市場が盛り上がると同時にICOブームが到来。ホワイトペーパーだけで数千万円から数億円もの資金が集まる事もあり、活況を呈しました。

参考:犬のお医者さんによる2018年4-6月のICO振り返り リターンはマイナス55%という厳しい現実

しかしその後問題が次々と発覚。ICO後上場せずに資金を持ち逃げといった詐欺的なICOや、上場しても全く開発が進まず価値は下がる一方といった通貨も非常に多く、ICOの8割~9割が失敗だともいわれています。

日本でも、いわゆる1sat上場が一時ブームに。日本のインフルエンサーに大量のトークンを配布する見返りに、Twitterで宣伝してもらうなどの手法で話題を集めたようです。
参考:闇の通貨 $CHE インフルエンサー達によるイナゴ狩りに失敗

企業が絡んだICOもありましたが、価格が安定せず、苦しい状態にあるようです。
参考:アフィリエイト報酬50%と500億円調達で話題のWOWBIT($WWB) いきなりICO価格割れ&出資していたOKWAVEの株価は3日連続ストップ安へ

このあたりのトークンは実際に開発も行われていますが、ICOの中には詐欺まがいのトークンもあったのは間違いありません。

STOとICOの違い

これらの問題を解決しうるのがSTOです。

非常に簡単に言えば、STOは、株式市場におけるIPO(新規株式公開)に近いものであると言えます。ただのトークンを発行するのではなく、セキュリティトークン(証券的な価値を持つトークン)を発行するというのがICOとの違いです。

つまりSTOとは、証券を仮想通貨で持つようなイメージをすると良いと思います。

株式市場ではIPOを行う事で企業は資金を調達する事が出来ますが、IPOは誰でも出来るものではなく、例えば東証1部に上場するのであれば東証の厳正な審査があります。東証が定める厳しい基準をクリアしなかれば、IPOは出来ません。

STOも同様の考え方を適用し、ある基準をクリアしたトークンが発行出来るため、詐欺的なトークンの発行や、無秩序なトークンの発行を抑える事が出来ます。将来的にETFなどの投資を呼び込むのにも有効であると言えます。

Polymath($POLY)とは

Polymathとは、このSTOを実施するためのプラットフォーム系のトークンです。Polymath上で発行されたトークンはST-20トークンに分類されます。※イーサリアム上で動作するトークンです。

ビットコインやイーサリアム、リップルなどはユーティリティ系のトークンですが、Polyはセキュリティ系のトークンに分類されます。

2027年には、セキュリティ系トークンの需要は1000兆円規模となる予想を立てています。(現実の株式や債券の一部がブロックチェーン上での管理に置き換わるという事だと思います)

セキュリティトークンの優位性。24時間365日取引出来るのが重要でしょう。例えば日本の株式市場は9時から15時までしか空いていません。その逆も然りで、日本人がアメリカの株式市場で取引する際は深夜などにトレードをする必要があります。これが、いつでも可能になるのです。

またKYC(例えば口座開設時に必要な個人情報)もブロックチェーン上で管理さる事で煩雑な手続きから解放されるという訳です。

新たにセキュリティトークンを発行するためには、解決しなくてはならない問題も山積みです。技術的な問題、法的な問題、流動性の問題です。

そして、何十億ドルもの証券をブロックチェーン上に移行させるためのインフラ(環境)が構築されていないというのも大きな問題です。(それらを解決出来るのがPolymathです。)

Polyを使う事でワンストップでセキュリティトークンを発行する事が出来ます。つまり、先ほど例に上げたような様々な問題を解決出来る、という訳です。

イーサリアムは、アプリケーション(スマートコントラクト)を簡単に実行する事が出来ましたが、セキュリティトークンの市場と比べてアプリケーション市場は小さいです。イーサリアムと比較をしていますが、イーサリアムを否定しているのではなく、アプリケーションよりもセキュリティトークンの市場の方が将来性があるという説明をしています。

Polyは4つのレイヤーからなります。(少々長くなるのでここでは省略します。全文を確認したい方は元データからどうぞ)

Polyを使ったネットワークの流れです。

1 証券トークンの発行者は、発行するためのPolyを支払う。(証券の手数料としてPolyが使用される)

2 投資家はKYC(AML)確認にPolyを支払い(手数料)、証券の売買のためにネットワークに参加する

3 Polyの開発者は、Polyネットワークを継続的に進化させるためにそれらの手数料(Poly)を受け取る

※今ある仮想通貨の中には、何のためにトークンが使用されるのか分からないものもありますが、polyの場合は目的が明確であると言えます。

イーサリアムや、従来の証券の売買方法とPolyの比較です。当然ながら、イーサリアムとは目的が違うので様々な点で優位性があります。

Polymath($POLY)上で実施されるSTO

2018年8月26日現在、詳細に情報が出てきてはいませんが、それぞれ30億円~50億円以上の調達を予定しています。通常のICOと比べて調達額は多めですね。

7PASSは、大麻産業への投資会社です。約8000万ドルの売り上げを達成したという情報もあります。

Corlはカナダの規制当局に公募のための目論見書を事前に提出したことを発表しました。(目論見書があるという事は、株式市場でのIPOと同じような流れですね)Polyを使った場合、Security Token Offering(STO)価格の20%割引になるようです。Corlは世界で初めてセキュリティトークンを通じて上場する企業となります。

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Polymath($POLY)の価格推移

上場後、一旦価格が急上昇しましたが、昨今の仮想通貨市場全体の冷え込みを受けて現在は底値圏で推移しています。

しかし、5つのSTO発表後は約15%ほど急上昇しています。今後はPolymathチームの目論見通りに市場が拡大すればETH並みの盛り上がりを見せる通貨になると予想しています。とはいえ、5つのSTOの動向が注目されています。

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