PolymathによるSTOについては、こちらのリンクを参照して下さい。
:Polymath($POLY)によるSTOとは何か。いよいよ開始されるSTOでETHのICOブームは終焉か
ICOの選別をする上で評価が高く、私も参考にさせていただいているROM氏によるツイートを参考にPolymathのSTOについて考えていきます。
PolymathによるSTOその1 Corl $CORLについて
Corl $CORL(STO,ERC20&ST20)
スタートアップ企業の資金調達支援プラットフォーム
・プラットフォーム上のスタートアップ企業に対してトークン経由で投資可能。
・議決権なし、配当有り。
・四半期純利益の10%が投資シェアに応じて配当。
・配当はETH建ステーブルトークンじゃなきゃ怖すぎて使えん💦
— 通貨暗号ROM (@kyama930) 2018年9月3日
※ステーブルトークンじゃなきゃ怖すぎて使えん:
ステーブルトークン(ステーブルコイン)は、価格が安定的なトークンの事。テザー(Tether)とも呼ばれます。
テザー(Tether)の代表的な通貨として、「USDT」があります。USDTは仮想通貨の一種ではありますが、1USDTは1ドルにほぼ固定されています。価値がほぼ固定されているため、仮想通貨を購入する際の基軸通貨としてビットコインと共によく使われています。(日本人まず日本円(JPY)でビットコイン等を買いますので馴染みが無いかもしれません)
この場合何が怖いのかというと、恐らく多段構造になっている点でしょうか。
1.Polymathというプラットフォーム上で
2.STOを実施して資金を集める「Corl $CORL」が
3.ベンチャー企業向けの投資プラットフォームを展開
4.そのプラットフォーム上でベンチャー企業に $CORL 経由で投資をしてリターンを得る
という訳です。投資をしても$CORLの価格にモロに影響を受けるのでリターンの計算が非常に難しいですね。$POLYの評価もまだまだ定まっていないので、ちょっと今の段階ではそこまで突っ込んだ投資は出来ないという所でしょうか。
PolymathによるSTOその2 minthealth $VIDA $MHSTについて
minthealth $VIDA (utility) $MHST (STO)
人々にヘルスケアを促すためのプロジェクト
・VIDAトークンで提携先企業の保険料やサービス費用を支払える。一定量保有で割引きサービス付与。
・MHSTは議決権なし配当型トークン。1年間譲渡制限あり。配当はVIDAの純売上の10%。調達額$148k…
— 通貨暗号ROM (@kyama930) 2018年9月3日
調達額$148k…:これは単純に調達額の問題でしょうか。
私個人的には、ヘルスケア分野への投資は仮想通貨等関係無く、ちょっとパスしたいなぁと思うところです。
ちなみに、minthealthはデュアルトークン構造を取っているために$VIDA $MHSTという二つのトークンが存在します。これには様々な理由があるようですが、ここでの詳細は省きます。二種類のトークンは、全く違う用途を想定しているようです。(ユーティリティトークンとセキュリティトークンの二つが発行される)デュアルトークンストラクチャーについての説明は解説サイト(英語)の方を参照してください。
PolymathによるSTOその3 IPweについて
IPwe (Polymath上のSTO)
AIを用いた世界各国の特許分析ツールとブロックチェーン技術を合わせたライセンス取引プラットフォーム
・ユーティリティトークンの可能性有りWPないので詳細不明だが、ただ資金が欲しいだけ系の感じがする
— 通貨暗号ROM (@kyama930) 2018年9月3日
WPないので詳細不明:
ホワイトペーパーというのは、多くの仮想通貨が出しているその通貨の基本的な説明書のようなものです。その基本的な情報が無いので現段階では投資のしようが無いという事ですね。現時点で出ている情報では特に目新しさがありません。
私も公式サイトを見て確認してみましたが、投資先としての魅力は無い訳ではありません。しかし、自己資金を投入してこのSTOに参加するか言われると確かに微妙ではあります。1年前と比べてICO(STO)がかなり厳しい環境にありますから、トークンの使い道がよく分からないICO(STO)には参加しにくいと考えています。
STOはI、前回の記事でも指摘した通りICOで発生した様々な諸問題をクリアしうる可能性を秘めた仕組みです。しかしICOの精査に定評があるROM氏が今回パスしている事からも、まだまだ発展途上なのかもしれません。