仮想通貨におけるポートフォリトの組み方 基礎編

       
仮想通貨におけるポートフォリトの組み方 基礎編
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ビットコインなどの仮想通貨の価格は低迷しており、今現在、積極的に仮想通貨を売買している人はそう多くないはずです。
こういった機会にあまり興味が無い分野の情報収集にあたったり、保有銘柄の今後の動きについて再確認するのも良いと思いますが、自分の保有銘柄について確認しておくのも必要だと思います。
今回のコラムは、ポートフォリオについてです。

仮想通貨だけでポートフォリオを組めるのか

投資をする上でポートフォリオを組む際には、異なるアセットクラスへの分散投資が基本となります。

株や債券に分散したり、コモディティ商品(金や原油)、そして仮想通貨など、様々なアセットクラスへ投資する事でリスクを分散していくのです。ちなみに仮想通貨は非常にリスクが高いコモディティ商品という位置付けがなされる事が多いです。

ご存知の通り、仮想通貨は非常にボラティリティが高く、リスクも高いです。ですから通常の投資家は仮想通貨はあくまでポートフォリトの一部であり、その割合はごく一部であるという方が多いはずです。

しかし、体感的には「仮想通貨ブームに乗って投資を始めた。投資は仮想通貨しかしていない」という方も多い印象です。仮想通貨のみの投資はハイリスクなのですが、かといって株には興味が無い。仮想通貨以外の投資は考えていないという方も多いと思います。今回は、そのような方向けにポートフォリオについて考えていきます。

ポートフォリオに最適解は存在しない

重要な事は「このようにすれば最適である」というポートフォリオは存在しないという事を認識しておく事です。これは株でも仮想通貨でも同じです。ポートフォリオを組む上ではこのようにしましょうと指南される事がありますが、よくよく調べていくと、サイトや人によって考え方が違う事に気づくはずです。

それもそのはずで、ポートフォリオとはリスクを管理する事であり、人によってどれだけリスクを取るかというスタンスが違うのです。ハイリスクを取れるのかローリスクに抑えたいのか、長期投資なのか短期なのか、はたまた住宅購入用の資金なのかお小遣いなのかによっても変わります。ですから「最適解」は存在しないのです。

しかしポートフォリオには原則のようなものは存在しますのでそれを仮想通貨に適用して考えていきます。

ポートフォリトの組み方の大原則

まずは、自分がどれだけのリスクを取るかを考え、そして以下の項目について考えていきます。

  • 銘柄を分散する
  • セクターを分散する
  • 時間を分散する
  • 地域を分散する
  • 定期的に見直し組み替える

次回からはいちいち注釈をしませんが、仮想通貨自体がハイリスクなのは常に頭の隅に入れて置きましょう。

各項目について簡単に説明します。

銘柄を分散する

ビットコインやイーサリアム、リップルなど、様々な銘柄に分散します。これは分かりやすいですね。

セクターを分散する

これは仮想通貨では非常に難しいです。株式ならば「建設」「銀行」「機械」などの分類がありますが、仮想通貨には分類はありません。仮想通貨は通常、一つの銘柄でも様々な側面があるために単純に「リップルは送金用」「イーサリアムはDApps用」などと分類する事が出来ないのです。

ポートフォリトを組む際には、実はこのセクターの分散が非常に重要なのですが仮想通貨ではそれが難しい。これがポートフォリトの組み方を難しくしている理由の一つだと思います。

しかし例えば「ETH EOS NEO」の3銘柄は明らかにセクターが同じであると定義できるはずです。この3つへ投資しても、セクターを分散出来ていない事は明らかです。

地域を分散する

開発しているメンバーが居住している国を分散しましょう。例えば中国は仮想通貨の技術開発でトップクラスの国ですが、政府の力が強いため規制一つで全滅してしまう可能性が無いとは言い切れません。このようなリスクを考慮し、地域を分散していきましょう。

時間を分散する

投資するタイミングを分散します。分散するとは言っても、1日開けるというようなレベルでは無く、少なくとも数週間から1か月はあけましょう。仮想通貨では時間の分散が、勝つためには重要だと私は考えています。

ポートフォリトの具体例と失敗例

ケース1 仮想通貨に興味はあるけどローリスクが良い。日本の取引所のみを利用

この場合はビットコインを半分以上保有し、将来性があると考えるメジャーアルトコインを数銘柄保有するという形が多いと思います。日本の取引所で扱われている通貨は限りがありますが、その分安全であるとも言えます。仮想通貨についてあまり知識が無く、投資についての知識も無い場合はこのケースが殆どだと思います。

ケース1の失敗例

「最初は恐る恐るビットコインを数万円買っていたのに、気づいたらTwitterでインフルエンサーが薦めていたアルトコインを全力買いしていた」というケースが失敗例です。

例えばこの場合、アルトコインはビットコインよりもボラティリティが高いため、今のような下落トレンドでは資産が急激に目減りしてしまいます。そして耐え切れなくなって損切りをしたり、逆にそのアルトコインと心中する信者のようになってしまい、その通貨の情報しか追わなくなってしまいます。

初めからポートフォリトをきちんと考えていれば、このような事にはならないはずですが、実はこのような例が非常に多いのでは無いかと考えています。

ケース2 ITの知識有 海外取引所も利用するがミドルリスクでハイリターンを狙う

投資の経験者、プログラマー、PCを自作する程度に詳しい、自力で情報収集が出来る方をイメージしています。

この場合でもビットコインは30%程度保有し、3割はETHかそれに準ずるプラットフォーム系通貨、残りで草コインを狙っていくと良いと思います。

ケース2の失敗例

ICOに投資したり、XPやPAC等のPOS系通貨に手を出して大きな損失を出してしまったというのが失敗例になります。この場合、自力で情報を集める事が出来るのが仇となり、リファラで稼ぐ事を目的とした記事を鵜呑みにして多額の資金をICOに入れてしまう事があるようです。

XPやPACは含み益が出ていた期間があるのに、原資回収出来なかった人も多いと聞きます。

また、海外のインフルエンサーの予想を盲目的に信じてしまうケースもあるように思います。今仮想通貨に投資をしている方はそれなりに知識がある人が多いため、このケース2が一番のボリュームゾーンだと思います。

ポートフォリトの考え方をしっかり持っていれば超ハイリスクなICOや草コインへの投資は資金の一部に抑えれたはずなのに、知らず知らずのうちに投資先が偏ってしまった悪い例です。

まとめ

冒頭で「仮想通貨ブームに乗って投資を始めた。投資は仮想通貨しかしていない」という方を対象にしていると書きましたが、恐らくこのような方がここまで読むと「自分の投資している通貨の事を良く理解していない」と気付くはずです。

ポートフォリトを組むためには、投資先の事をある程度理解しなければなりません。もし今の自分の保有銘柄を「ポートフォリトの組み方の大原則」で上げた項目で分類出来ないのであれば、今一度調べなおす事をお勧めします。

定期的にポートフォリトを組みなおすのも重要です。個人の投資家は買値にこだわりすぎて、含み損の場合「せめて自分が買った所まで上がるまで待とう。それから別のコインに投資しよう」と考えてしまいがちです。

また、保有コインのうち、大きく利益が出ている銘柄に対してどんどん追加の投資をしてしまいがちです。このような人間の弱い所を客観的に見る事が出来る機会があるのがポートフォリトですから、是非この考え方を取り入れる事をおすすめいたします。

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