bakkt再延期の可能性が取り沙汰されていますが、アメリカ政府機関の一部閉鎖によりSECも影響を受けています。ウーバーやピンタレストといった大型上場の影響も考えられますが、Bakktの影響ももちろんあるでしょう。
閉鎖は市場最長となっており、bakktの審査も滞ってる可能性が非常に高いです。— 実例で学ぶ仮想通貨 (@ccmatome) 2019年1月17日
国境の壁建設問題によるアメリカの政府機関閉鎖
Twitterにも投稿しましたが、トランプ大統領による「メキシコとの国境の壁建設」のいざこざにより
現在、アメリカの政府機関の一部が閉鎖をしています。※今稼働しているのは人名等に関わる、わずか1/4程度の機関ともいわれています。
現在、政府機関の一部職員は無給、もしくは自宅待機となっています。アメリカでは度々このような事が起きますが、その期間が過去最長に突入しており、株式市場では経済統計が一部発表されなったために売買に影響が出ているほか、何十万人という職員が無給に近い状態になったり、空港のターミナル閉鎖など、各機関の閉鎖から実体経済への悪影響が出るのはほぼ確実だと言われています。
また、仮想通貨においては、BakktがSECへビットコイン先物取引の上場を申請しています。
SECというのは(U.S. Securities and Exchange Commission)の略で、れっきとしたアメリカの政府機関です。
つまり、SECも現在は閉鎖いますので事務的な手続きが昨年12月より停滞しているものと思われます。
大統領報道官は、今の所重大な影響は起きていないとコメントしていますが、このまま閉鎖が続けばIPOに影響が出るのはほぼ間違いないとみられています。
参考:米政府機関閉鎖、IPOにも影響-SECが発行承認停止で懸念高まる
UberやPintarestのIPOにも影響か
また、2019年はユニコーン企業の上場が複数予定されています。日本でも有名なのは「Uber(ウーバー)」、「Slack(スラック)」、「Pinterest(ピンタレスト)」でしょうか。
株式市場では、このような大型企業のIPOが滞る事による悪影響が懸念されています。
bakktは1月24日の承認を目指していますが、このままだと承認されないのはほぼ確実とみられていますし、SECが稼働していないので再延期したとしても、次はいつ審査が行われるかを発表出来るか微妙なところです。
◆Bakktが再延期へ。そもそもBakktが承認されると何が良いんだっけ?
延期は約1週間程度だろうと楽観的な予想をしている一部海外メディアもありますが、SECが閉鎖している今その程度の延期で済むはずもなく、一体いつ承認されるのか全く見通しが立たなくなってきました。
トランプ大統領による国境の壁建設問題がBakktの承認にも悪影響
トランプ大統領は株価が下がるのを非常に嫌がっています。今のところアメリカの株価は年末の暴落からリバントしている状態ですから、短期的には上昇局面となっています。しかしこれが政府機関の閉鎖による悪影響なども考慮しつつ、再び下落するような事になれば何か対策を打ってくるかもしれません。
過去最長の政府機関の閉鎖は既に支持率の低下を起こしていますし、異常事態である事に間違いありません。恐らくそろそろ再開されるとは思いますが、仮にこのまま閉鎖し続ける事になれば仮想通貨にも悪影響がある事は間違いありません。この手の経済ニュースにはご注意くださいませ。